「あ~う~……」
「澄さん、大丈夫?」
(いつも通りラジオのDJっぽいテーブルに向かい合って座る作者とヴィヴィオ。しかし、作者はテーブルに突っ伏して元気がない」
「……風邪ひいた……」
「実は澄さん、コミトレの前日から嫌な予感がしていたのですが、当日になって体調を崩しまして。コミトレ直前に薬局で飲み薬を買って後はノリとテンションで誤魔化して(最初からクライマックス状態)、一時的に体調が回復したのですが、終わってからはまた具合が悪くなりまして。今でも、調子が悪いみたいです」
「頭痛い……ノド痛い……」
「澄さん、風邪ひいたらノドにくるんですよね。ただの風邪ですから死ぬことはないんですけど、アルバイトもあるし、授業はあるしで、最悪なわけです」
(一回休んだだけで単位がもらえない実験が週二回あります。て言うか、一ヶ月弱で、80枚綴りのレポート用紙がなくなるってどんだけやねん)
「来期からは、レポートがホッチキスで止められなくなるらしい」
「?」
「つまり、一回のレポートで数十枚のレポート用紙を消費するから、とても分厚くなるそうな」
(実験は3コマで二単位。その分他の授業が増える)
「あ~、気が重い……」
「……がんばって、澄さん」
(CV.水橋かおり)
「よし、頑張る……」
「じゃあ、コミトレのレポいきましょう」
「まずは、コミトレ13に参加し、EXBreakerに訪れてくださった方々」
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
(作者とヴィヴィオ、頭を下げる)
「……まぁ、本を買ってくださったのは6人だけですけどね」
「今回は東国四季の『前回のオンリーでは30部完売したし、今回は在庫を刷るつもりで50部印刷したら』という助言に基づいて、50部刷りました」
「つまり、ほとんど余っちゃったんだよね」
「うん……」
(やはり、オンリーと全ジャンルでは客層がかなり違うらしい。話には聞いていましたが、今回それを体感しました)
「設立7ヶ月、HIT数90/日のドマイナーサイトの本を買ってくださっただけ、ありがたいんだけどね」
「そりゃね。……あのね、ヴィヴィオ。これは、6部しか売れなくて、少し凹んで、結果報告をしたときにいつもお世話になっているEさんと話したことなんだけどさ」
「うん?」
「昔ね、初めてWeb拍手で感想を貰えたときに、Eさんに言ったんだ。『もしファンの人が数人、たったそれだけしかいなくても、その人達が楽しんでくれるなら、その人達のためだけにSSを書き続けるのも、悪くない』ってね」
「うん」
「でね、前回の、初参加のオンリーイベントでたったの30部とはいえ完売してさ。多分、思いあがってたんだと思うんだ。だから、今回あんまり売れなかったことに少し凹んでて、そういう、大事なことを忘れかけてた」
(大切なことを、思いだしました)
「だからさ、なんと言いますか。他のサイトのSS書き様方に比べたら、僕はまだまだ駆け出しの未熟者で、ファンの人も、いてくださるけど、やっぱり少ないんだ。だけど、こんな未熟な天海澄のSSでも、読んで楽しんでくれる人がいるのならば、その人達のためだけに、SSを書き続けよう、ってね。最初の頃の大事な気持ちを思い出して、また、そう思ったんだ」
「……澄さん」
「うん」
「……たまには、真面目なことを言うんだね」
「たまにはね。一応、大学生ですから」
(忘れてはいけない、大切な気持ち。だから、今回も、その買ってくださった6人のためだけに本を作るのも、悪くないとも思ったんです)
「……でも、それでもやっぱり、悔しかったっていうものあるんだよね?」
「うん。そういう気持ちもあるけど、同時に、悔しい気持ちも少しある。大事なことを思い出しても、これとそれは、また別の気持ちだからね」
「勝負事じゃないんだけどね」
(ヴィヴィオ、苦笑い)
「書くからには、なるべく沢山の人に読んで貰って、楽しんでほしいっていう気持ちもある。そのためには、とにかく面白くて魅力的なお話を書かなきゃいけないんだ」
「どんな状況でも、本当に面白いものは、評価されるからね」
「うん。コミトレ出発前のにっきに、今回のイベントが天海澄のターニングポイントになるって書いたけど、本当にそうだったよ。新しい目標ができた」
「どんな?」
「面白いお話を書く。読んでくれた人が、このお話に出会えて良かった、と思えるくらいの書き手になりたいと、思ったんだ」
(いろいろな意味で、コミトレ13への参加意義は大きかったです)
「……そっか。澄さんも、いろいろ考えたんだね」
「まぁね。次のイベントへの参加も決心したし」
「ちなみに次のイベントは?」
「3月20日に開催される、リリカルマジカル6。リリカルなのはのオンリーでは最大の規模を誇るオンリーイベントさ。ここで、今回残った本と、もう一冊新刊を出す」
「どんな内容にするの?」
「タイトルは『どう見てもコンデンスミルクです本当にありがとうございました』」
「……え?」
(ヴィヴィオ、ドンびき)
「……嘘ですごめんなさい。タイトルはまだ決めてないけど、激甘百合本です。予定では短編集で、二話以上は書き下ろしです。」
「目標は?」
「50部完売。それだけの価値のあるお話を、書きたいと思います」
(ちなみにNOT18禁)
「リリマジに立ち寄る機会があって、もしもEXbreakerのスペースに立ち寄る余裕がありましたら、遊びに来てくださると、嬉しいです」
「EXBreakerを、どうかよろしくお願いします」
(作者とヴィヴィオ、深々と頭を下げる)
「それでは、今日はこの辺で」
「パーソナリティは、phaseⅠ主人公の高町ヴィヴィオと」
「EXBreaker管理人、天海澄でおおくりしました」
「これからも、EXbreakerと天海澄を、よろしくお願いします」
(EDと共に声がフェードアウト。今回のEDは『TORCH/Lia』)
PR